昨年の11月末に、信長の野望201Xは信長の野望20XXとして生まれ変わりました。
名前の変更に伴って、ゲームシステムもいくつかのアップデートが行われました。
その中でも武将の職業と敵の種族によってダメージが変わる職業相性の導入はゲームの根幹を変える大きなアップデートでした。
導入当初はかなり物議を醸していて、実際そのあとに修正が施されたりもしましたが、アップデートから半年くらい経った今、改めて考えてみると、職業相性は201Xがゲームとして成熟していく上で生じた複数の問題を、まとめて解決するブレイクスルーだったように思います。
1.よりたくさんの武将が活躍できるようになった。
201Xの環境として、1人で様々な種族の敵に対応できる汎用型の武将がかなり便利でした。
中でも武芸者の北条氏康は圧倒的な汎用性を持っていて、自分は持っておりませんでしたがフレンドのリーダーを見ても結構な人が育てていたように思います。個人的にはこのアップデートは氏康の無双を抑えるためと言っても過言ではないと考えていますが、どうしてそんなに氏康が使いやすく、また流行ったのかは以下の理由があげられます。
・純粋にスキルが使いやすい
物5×術5+追撃 で6体以上の敵にも対応可能
追撃を利用して、やろうと思えばボスごと葬れる
・武将を育成することに手間と時間がかかる
中途半端な種族特化武将より極めた氏康の方がダメージが出る
もちろん同じくらい育成したら種族特化武将の方がダメージが出るわけですが、このゲームは育成に手間がかかる(と個人的には思っています)ので、氏康1人で対応できるなら氏康だけ育てておけばいいやとなったのではないかと思います。Lv.100、開眼50% 第六天魔王/猿飛開悟/天上の音域 のような極まった氏康はなかなか超えられません。
うーん・・・。やっぱりたとえ育成が簡単になったとしても氏康でいいやとなったかもしれません。純粋なランダム5体に攻撃のスキルと比較すると、5体以上倒せる、気合持ちを倒せる、追撃あり等々対応力がとんでもなく、大抵のステージで活躍できそうな気がします。氏康はそれほどの武将でした。
そこで職業相性が導入されたことで以下のように変わったと感じます。
・どんな特性構成であってもダメージが通りにくい敵が出てくるようになった。
・苦手な職業でなくても得意な職業の武将と比較するとダメージ差が大きくなった。
氏康を例に言うと妖に対してはダメージが通りにくいですし、獣に対しては射撃手の範囲アタッカーと比較すると与えるダメージに大きな差が出ます。なので他のアタッカーにも出番がでてきたように思います。
よりたくさんの武将の出番が増えたということはよりたくさんの武将を育てた人が有利になりますので、育てた分だけ報われる仕様になったと考えることもできます。
また、相性の悪い敵からのダメージは2倍になりました。薬師にも弱点がありますので、とりあえず薬師を並べてカチカチにしておけばいいやという状況にも一石を投じたようにも思います。
2.現代兵器に対する武将スキルの地位向上
今回のアップデートで現代兵器自体には特に変化はありませんでしたが、スキルで出せるダメージが単純に2倍になりました。ジャベリンで出せるダメージよりもスキルで出せるダメージが容易に上回るようになったことで、スキルで戦うことの必要性があがったように感じます。
3.201X(既存ステージ)の難易度低下
今後出てくるステージについては、職業相性を考慮して敵のステータスが決められるようになりましたが、 もう既に出てきたステージは特に変更はありませんでした。
ですので、今まで出てきたステージは相性の良い武将を用いることで、相性導入前に比べて簡単にクリアできるようになったと思います。自分もこの恩恵のおかげで今までクリアできなかったステージをいくつかクリアできました。
新規ユーザーが201Xからやっていたユーザーに追いつきやすくなるという初心者救済の面もあると思いましたが、いろんな武将が必要なことやゲームとしては以前より複雑化しているので、トータルで見ると必ずしも新規ユーザーの救済になったのかどうかは分かりません。システムを理解してフレンドの武将を使い分ける等、武将を適切に用いれば、以前よりも緩い戦力で攻略できるようになったのではないかとは思います。